鳥居咲子さんによる『ヒップホップコリア』が完成しました! 太極旗とIllionaire、Speaking Trumpetのメンバーがカバーを飾っています。
帯を取り外した状態。太極旗が韓国舞踊の様に舞っているイメージです。カバーは私のデザインです。
本扉。
前書きや目次の後にまずはこの本を読んでもらう上で、必要な用語を解説しています。
ここからが本書のメインコンテンツとなる、アーティスト紹介。トップバッターは韓国のヒップホップ界の顔、Dok2。プロフィールや生年、出身地、実名、SNS、ディスコグラフィー、そして代表曲のYouTubeのリンクが掲載されています。洗練されたDTPデザインは北村卓也さんによるものです。非常にオシャレ。
Dok2と組み、プロデューサーとしても高評価のThe Quiett。イケメンなので、日本でも人気です。
随所で息抜きコラムも。相当稼いでいると噂されるIllionaire。彼らの所持品自慢ページ。The Quiettが持つスニーカー「Air Jordan 4 Undefeated」は257万円するそうです。
韓国のヒップホップの歴史を解説したコラム。ソテジワアイドゥルなどがパイオニアとされます。
インタビューも試みており、これは韓国語ラップの新境地を開拓した「多音節ライム」を開発したVerbal Jint。
アーティストたちの収入源や、韓国のストリーミングサービスといった、韓国のヒップホップのシーンを取り巻く状況についても解説。
強面のDeepflowにインタビューしたついでに、トッポッキのオリジナルレシピも提供してくれました。
韓国ヒップホップのレーベルやクルーを紹介したページ。今現在活動する人たちだけでなく、過去に活動していた人たちも紹介。
Keith Apeは日本やアメリカでも大人気。アイドルや韓流スターだけでなく、こういった海外でも評価されるラッパーが続々と登場し始めてきて、韓国のヒップホップのブレークぶりが分かります。
菊地成孔さんにコラムもご寄稿頂きました。どうやって韓国のヒップホップに出会ったかについて、ユーモラスに書かれています。
著者の鳥居さんは、今まで韓国のアーティストたちを日本に招いてライブを開催してきました。日本と韓国の関係は歴史や領土の関係ではセンシティブな事もありますが、その二国間交流で体験してきた事について語っています。
韓国のラッパーを日本に招いた時のレポートなども。
大御所や人気ラッパーだけでなく、これから大ブレークしそうな若手や新人も紹介しています。Bewhyというラッパーは相当スキルフルで格好よく、今後人気が爆発しそうです。
北朝鮮から韓国に逃れてきた脱北ラッパー、カン・チュンヒョク氏へのインタビューにも成功しました。私ハマザキカクもインタビューで幾つか北朝鮮に関する事や政治的な質問を寄せて、回答を頂きました。
韓国のヒップホップのビートメイカー達も紹介。
ヒップホップは早口言葉の音楽で、歌詞が重要ですが韓国のヒップホップは当然、韓国語。日本人には難しい事もありますが、どういう歌詞なのか、どういう事が歌われているかを知るだけで、その理解はよりいっそう深まります。
という訳で、ざっと早足で『ヒップホップコリア』の中身を紹介しました。ここでは当然全てのページやコンテンツをお見せする訳にはいかないのですが、とても盛りだくさんの内容となっています。
韓国のヒップホップに興味がある人、元々好きだった人、アメリカや日本以外のヒップホップに興味がある人、珍しい音楽に興味がある人、そして韓流やK-Popファン、多くのバックグラウンドの方々に手に取って頂ければと思います。
四六判並製オールカラー、192ページ、2200円で、8月上旬に書店で販売開始します。
そして鳥居さんご自身のオンラインショップ「Bloomint Music」では一足先の来週に先行販売します。告知はまだですが、詳しくは「Bloomint Music」を御覧ください。
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