2017年6月13日火曜日

阿佐ヶ谷ロフト2017年6月9日『いんちき中国ナイト』レポート


2017年6月9日の金曜日夜に阿佐ヶ谷ロフトで『中国遊園地大図鑑』と『いんちきおもちゃ大図鑑』の合同刊行記念イベント『いんちき中国ナイト』が開催されました。



『中国遊園地大図鑑』の関上武司さんと『いんちきおもちゃ大図鑑』のいんちき番長さんはなんとこの日のイベントが初対面。リハーサルの時点でいんちきトークで盛り上がっています。


いんちき番長のブースに築き上げられた数々の魅力的なおもちゃ達。


現物を生で見る機会はそうそうありません。


まず司会進行のハマザキカク(私)がご挨拶。中国とはそれほど縁がある訳ではないのに、過去に『ファーストフードマニア』や『ニセチャイナ』など気が付いたらいんちき中国系の本を沢山出していました。



その後、関上さんといんちき番長のお二方が登場。



そして今回、特別サプライズゲストとしてロケットニュース24の美人中国専門家、沢井メグさんが登場。建設前の上海ディズニーに行かれたり、中国製の炊飯器を日本に輸入したりと、数々の中国のいんちき臭さを追究した記事を書かれてきました。


中国で捕獲したマトリョーシカの話をされた時は今回のイベントで一番笑いを取っていたのではないかと思う程。メグさんと会いたがっていた人も多く、会場では大人気に。

詳しい記事はこちらです。「中国製マトリョーシカを開け続けていたら最後の最後にウンコみたいなモノが出てきた」ロケットニュース



さて前半の『中国遊園地大図鑑』のパートが始まります。これは関上さんがゴールデンウィーク中に渡航されたチベットの遊園地で発見したド○ベンの人形。客席も大爆笑。



目付きが怖く、マツゲが描かれておらず、塗装が剥げ落ちており、恐怖感を感じさせるお姫様。



中国全土で見かけるネズミ型ジェットコースター。



いんちき番長さんが専門家としての知見を交えて、ネズミが漕いでいる三輪車を解説。



怖いというより汚いお化け屋敷。


 さてこの日のイベントは大入りで、ギュウギュウ詰めの状態に。中には玩具や中国の専門家、そしてマスコミ関係者も。写真はぼやかしています。


かなりの数のお客さん。また今回のお客さん達は飲食も多く、阿佐ヶ谷ロフト的にもありがたいそうです。


さて後半はいんちき番長。冒頭で「2017上海玩具店探訪」というビデオクリップを流されました。


阿佐ヶ谷ロフトのメシは旨く、登壇者がビデオそっちのけで食べまくる。


さてここからが本編で『いんちきおもちゃ大図鑑3』に出てくるいんちきおもちゃ実物でギミックや見所を披露。


数々の実際に目にする機会がなかなかない、いんちきおもちゃ達がステージに勢揃い。


その後はどこまでがいんちきで、どこまでが本物なのかの評論。単なる水色と赤と白の模様が日本人にとっては潜在意識に訴えてくるという説。


8年前に一巻目を出した時はいんちき臭いものが多かったですが、パロディや現代アート風の敢えてのものも出てきている様です。


いんちき番長さんが最後にお客さん達にプレゼントを配布。これが予想以上の数で、当選確率が参加者の半分ぐらいになるのではないかと思う程。さすが太っ腹。


数はいんちき番長に比べて少ないですが関上さんからもチベットや内モンゴルで捕獲したおもちゃをプレゼント。


今回は出版記念イベントという事もあって出版ブースの品揃えも充実。『いんちきおもちゃ大図鑑3』が出たばかりという事もあり、かなりの売れ行き。




イベント終了後はサイン会や交流会、物販タイムになり、会場をなかなか去らない人が数多くいました。


という訳で『いんちき中国ナイト』のレポートでした。既に第二弾を開催して欲しいという声も上がってます。

お越し頂いたお客様、阿佐ヶ谷ロフトの前川店長やスタッフの方々、登壇者の皆様、ありがとうございました。

2017年6月2日金曜日

『いんちきおもちゃ大図鑑3』が完成しました!


『いんちきおもちゃ大図鑑3』が完成しました。著者はいんちき番長/加藤アングラで副題は『ヒーローキャラクター・ロボットヒーロー・女の子向け玩具編』です。カバーの真ん中の悟空風ロボが不気味ですね。 


早速中身ですが、これは本扉。


今回はヒーローキャラクターという事もあり、冒頭で述べたド○ゴンボール風のキャラ達が先に出てきます。ペイントが下手な事もあり、不気味な人相をしているものが多いです。



中国で流行ってるアプリゲームとド○ゴンボールのキャラが融合して、タコみたいに口がとんがっているもの。


ウ○トラマンは中国でも大人気ですが、ついには獅子舞に。また右のは匍匐前進しています。地上の建物をなぎ倒しそうです。


『新版いんちきおもちゃ大図鑑』に載っている自転車に乗るウル○ラマンがテレビで紹介されたりして話題になりましたが、更にはATVに乗ったり、戦車に乗ったりとバリエーションが増えてます。


もはや中国はアメリカ映画の最大の消費先。そして第一弾が出た8年前からだいぶ技術力も高まりました。その結果、全く無関係のメーカーのアニメ玩具が融合という状態に。クォリティは高いので、一見カッコ良く見えます。右側も一見何てことないですが、某リンゴマークのPCメーカーのロゴを胸に付けたロボコ○プ。



ヒーローキャラクターの次はロボットヒーロー。ガ○ダムは韓国でも大人気ですが、筆箱型に進化。角が折れやすくなっているので、なるべく学校に持っていかない方が良いそうです。


マ○ンガーZの様なものの上に霧吹き型スプレーが。



それほど多くはないですが中国や韓国だけでなく、世界各地のいんちきロボットヒーローを紹介しています。イタリアやアルゼンチンなどでも作られていました。


左上はマルタ共和国産のもの。マルタはイタリアに近く、アルゼンチンもイタリア系が半数を占めていますが、ラテン気質だとこういったいんちきおもちゃを作る傾向が強くなるのでしょうか。

 

ガン○ム風ロボのお面を取ると、唇が薄く、三白眼気味のオジサンが出てくるおもちゃ。他にもペイントや造りが下手で、微妙な顔立ちをしたキャラが沢山出てきます。


S○ガンダムは中国でも大人気らしいのですが、これは仙人をモチーフにしたもので、正義役も悪役も両方ガンダ○風なので、見分けが付きにくいらしいです。



韓国の国民的ヒーロー、テコンVの高級感溢れる合金トイ。マジンガ○Zのあれだというのは有名ですが、そんないんちきも韓国の経済が発展した結果、高級特製品に。


さて最後の第三章は「女の子向け玩具」です。これはプ○キュアの前身となるアニメ風のフィギュア。



左は金の馬に、体が半分透明のお姫様が乗っているという、全く可愛くないおもちゃ。右上もむしろホラー映画に出てきそうな目つきをしているお人形。


今回も色々なコラムがありますが、右は「中国っぽくて、いんちきじゃない玩具」。京劇のフィギュアや麻雀の牌風のルービックキューブ。


アニメのコスプレが流行っていますが、そういったグッズを紹介。


そんな訳で、ざっと部分的に『いんちきおもちゃ大図鑑3』の面白そうなところを適当に紹介しましたが、全ページ面白いです。ここでは十分紹介しきれません。

また本来、この3巻は2巻と一緒に1冊でだす予定だったのですが、あまりにも数が多くなってしまって分冊化したという経緯があります。なので3巻とか2巻だけを買っても面白さを十分味わえません。是非、両方買ってみて下さい。そして8年前に出た後、絶版化しかけていた『いんちきおもちゃ大図鑑』も新版として復刻されて、お買い求め安くなっているので、こちらもよろしくお願いします。

書店での発売は6月6日頃になると予想されますが、多少の遅れが生じる可能性はあります。もしどうしても確実に早く入手したい場合、6月9日に阿佐ヶ谷ロフトで開催される『中国遊園地大図鑑』VS『いんちきおもちゃ大図鑑』シリーズ刊行記念!『いんちき中国ナイト』で販売するので、このイベントにお越し下さい。


ただし搬送できる数に限りがあるので、前売り券の予約数+αぐらいしか持っていけないと思うので、チケットの前売り予約を強くお勧めします。またその場にいんちき番長さんがいらっしゃるのでサインも貰えるので、なおさらイベントに来る価値は高いです。